個人ゲーム制作でも仕様書を書いた方がいい!

週間ゲーム制作記とは?

  • 個人でゼロからゲームを作る過程をリアルタイムで公開する企画です。
  • 週20~30時間の作業ペースで制作。
  • 制作のポイントや実践的なノウハウを共有していきます。

週刊ゲーム制作#1では企画書を書いたことを報告しました。

今週は、仕様書とフローチャートの作成を進めました。

仕様書の作成は、作業をスムーズに進めるための重要なステップです。

特に個人制作では、チーム向けとは異なるポイントがあるため、その違いも含めて説明していきます。

詳しい進捗については、次の項目で紹介します。

この記事でわかること

  • 企画書で整理すべきポイント
  • 企画書を作ることによる3つのメリット
  • 他の創作活動との共通点
  • 企画書を作る重要性とその役割
目次

【今週の進捗】個人ゲーム制作における仕様書作成

仕様書とフローチャートの作成を進め、進捗率は約70%です。

基本システムの概要を整理し、各画面の動作や遷移を明確にしました。

ゲーム制作における現在の主な課題

  • 各画面の詳細な動作仕様の記載
  • UIデザインの方向性の確定

具体的には、イベントシーンのレイアウトと、図鑑機能、実績機能について手つかずの状態です。

仕様書が完成すれば、次のステップであるプロトタイプの実装にスムーズに移行できる見込み。

しかし、別の課題が発生していると考えています。

ゲーム制作の過程を共有するための時間が不足していることです。

そのため、スケジュールを見直し、仕様書が完成した後、プログラミングの前にブログの記事や画像整理を優先することにしました。

プログラミングに入る前に、画像などを準備しますので、しばらくお待ちください。

個人制作でも仕様書を書くメリット

企画が実現可能かを測定する

仕様書を書くことで、ゲームの内容を具体化し、実現可能かどうかを事前に確認できます。

特に個人制作では、開発者のプログラミングスキルに大きく左右されるため、仕様書の段階で技術的に実現可能かをしっかり確認することが重要です。

スケジュールの目安をより正確に把握する

作業内容が明確になるため、スケジュールの見積もりがより正確になります。

「このシステムはどのくらい時間がかかるのか?」といった見通しを立てやすくなり、計画的に開発を進められます。

リソースのムダを省き、効率的に進める

仕様が曖昧なまま開発を進めると、途中で不要な作業が発生しがちです。

事前に仕様を固めることで、作業のやり直しを防ぎ、効率的に開発を進めることができます。

状況によっては協力を頼める

個人制作であっても、途中でイラストやBGMなどを外部に依頼することも考えられます。

その際、仕様書があると「どのようなものが必要か」を正確に伝えられ、スムーズに協力を仰ぐことができます。

個人制作向けの仕様書作成ポイント

まずは全体の画面で行うことや、画面遷移などを書く

仕様書の最初のステップとして、ゲームの各画面で何を行うのか、どういった遷移があるのかを整理します。

例)

  • タイトル画面 → メニュー画面 → ゲーム本編
  • 戦闘画面 → 結果画面 → マップ画面

こういった流れを明確にしておくことで、開発中に迷うことが減ります。

ここで便利なのがフローチャートです。

フローチャートを使うと、ゲームの流れや処理の順番を視覚的に整理できます。

先ほどの画面の遷移も図にしておくことで、スムーズに開発を進められます。

(※フローチャートの具体的な作り方は別の記事で詳しく解説予定です。)

個人の場合、デザインもこの段階でがんばる

仕様書の段階で、UIデザインの方向性もある程度決めておくと、後々の作業がスムーズになります。

チーム制作であれば、デザインはデザイナーに任せることができますが、必要な要素については仕様書でしっかり定義しておく必要があります。

一方、個人制作ではデザインの決定が遅れると作業が滞るため、仕様書の段階でラフデザインを作成し、ボタンやメニューのサイズ、全体のカラーバランスなどを決めておくのが理想的です。

ただし、あくまで仮デザインに留め、プロトタイプ完成の優先をおすすめします。

個人制作ならではの仕様書の構成

個人制作向けの仕様書は、チーム向けと異なり、シンプルかつ実践的なものにするのが重要です。

  1. ゲームの基本情報(ジャンル、コンセプト)
  2. 画面構成・遷移(各画面の概要と遷移図)
  3. ゲームシステム(戦闘システム、アイテム、スキルなどの仕様)
  4. 操作方法・UI(コントローラーやボタン操作の説明)
  5. リソース管理(仕様書からアクセス可能に)
    • 必要なアセット一覧は別の管理表で管理し、仕様書から参照できるようにする。
    • 例:「詳細なリソース一覧はこちら(Googleスプレッドシートなど)」
  6. スケジュール(要点のみ記載)
    • 詳細なスケジュールは別のツールで管理し、仕様書には主要なマイルストーンのみ記載。
    • 例:「プロトタイプ完成予定:2025年3月」

仕様の段階を明確にする

仕様書を作成する際は、その内容が確定しているのか、検討中なのかを明確に区別することが重要です。

仕様が確定している部分は開発の指針となり、変更を加える際には慎重な判断が求められます。

一方、未確定の要素については、検討中であることを明記し、柔軟に調整できるようにしておくと良いでしょう。

仕様の段階を明記することで、開発中の混乱を防ぎ、効率的に作業を進めることができます。

仕様書作成のコツ

書きすぎない

個人制作の場合、仕様書は詳細すぎると逆に開発の妨げになることがあります。必要な情報に絞るのがポイントです。

図や表を活用する

テキストだけでは分かりにくい部分は、フローチャートや簡単なスケッチを使うと理解しやすくなります。

適宜更新する

仕様書は一度作ったら終わりではなく、開発の進行に合わせて適宜修正・更新することが大切です。

まとめ

仕様書はゲーム開発の道標となる重要なドキュメントです。

特に個人制作においては、仕様書を作成することで開発の迷いを減らし、スムーズに進行できます。

  • 仕様書を作ることで、実現可能性を判断しやすくなる
  • スケジュール管理やリソースの無駄を防げる
  • 仕様の段階を明確にし、柔軟な調整が可能になる

細かく作り込みすぎず、適宜更新しながら活用することがポイントです。

開発の進行を助けるための仕様書を上手に作成し、ゲームの完成を目指しましょう。

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